AIスピーカーという単語も広く認知されるようになってきました。

日本においてもAmazno Echoが2018年3月末より一般販売され。誰でも気軽に入手できるようになりました。しかしながら現時点ではキラーとなるアプリは存在せず、多くの人が天気を聞いたり音楽を流す、また少し進んだ方では家電と連携したりすることが多いようです。日本においても一部のマンションなどで実験的にAIスピーカーが全戸導入されるなど、IoT/AI時代の実験的な試みが開始されています(※1)。会話のネタとしては面白いですが、まだまだ使いづらいというのが多くの人の感想ではないでしょうか。

使いづらいと感じる要因の一つとして、天気や乗換案内といった”答えが決まっているもの”への応答ばかりで聞く側の期待値が低くなる傾向があり、ならば手持ちのスマートフォンやタブレットで調べた方が早い、となってしまいがちであることが挙げられます。現代のAIスピーカーの性能では、実際にどの程度の(会話などの) 答えが一意でない問題に取り組めるのでしょうか。

Amazon社では、Amazon Echo向けの対話技術コンテスト「Alexa Prize」を開催しており、実際にこれらのコンテストの結果である対話Botを試すことができるようになっています。Botを試すためには、まずamazon.comのアカウントを取得する必要があります。日本人では多くの方が.co.jpのアカウントを取得されているかと思いますが、別に取得する必要がありますので注意してください。

https://www.amazon.com/

Amazon.comのアカウントでEchoにログインしたら、「Let’s Chat」で会話がスタートします。

はじめにBotを作成した大学の名前を名乗るようになっているようです。

“政治”、”スポーツ”、”音楽”など、まずジャンルの提示からスタートし、こちらが例えば「音楽がいいです」というと好きなミュージシャンを聞くなど、話を広げてきます。たまに検索結果のよう事実を列挙して長くなることはありますが、まぁ物知りな友人と話していると思えば乗り切れるレベルです。

こちらの英語力が低い場合、上の例では『Yes」「Music』といった単語のみで会話が成立して行くためあまり英語の練習にはなりませんが、個人的にはAIスピーカーには英会話の練習相手としての価値が期待できるのではないかと考えています。リアルな英会話教室は高いし行く暇がない。Skype英会話も試してみたけどやっぱり異国の人と話すのは気が引ける。そんなあなたが英語を発する第一歩として、Amazon Echoを活用してみてはいかがでしょうか。

(※1)
革新的なIoT・AIテクノロジーを
横浜市住宅供給公社が新築分譲マンション「横浜MIDベースタワーレジデンス」に全戸導入
https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2017/20171109_02/