NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社から4/10、「+メッセージ (プラスメッセージ)」という名称のコミュニケーションツールが発表されました。

https://www.nttdocomo.co.jp/service/plus_message/index.html

http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/04/10/3077.html

https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2018/20180410_03/

主な仕様の紹介は各社の紹介に譲りますが、通信可能な文字数が増えたことや、スタンプやグループメッセージといった機能がSMSとの大きな変更点になります。

技術的にはRCS (Rich Communication Services)と呼ばれる規格に準拠している点が特徴です。2018年4月の時点では、携帯電話事業者の業界団体であるGSMA(GSM Association)が標準化を進めています。

ネット上では「LINEに勝てない」「今更遅い」などとも言われていますが通信事業者主導での共通メッセージ規格導入という意味で狙いが異なっており、昨今では当たり前となりつつなる決済などを載せて次世代のインフラを整理するという認識でとらえるべきであると考えます。電話番号のみでやりとりが可能なため、(配達業者などの)友人でない人との新たな通信基盤となることも期待できます。

メッセージサービスとしてSMS (Short Message Service)および拡張規格であるEMS (Enhanced Messaging Service)、MMS (Multimedia Messaging Service)がありますが、日本においては早期にEメールに移行した事情もあってキャリア間互換が十分でないという現状があります。ここにきていよいよ他国の携帯電話事業者との相互通信が可能となるのかについても気になるところです。

RCSに関する技術的詳細については別記事としてまとめたいと思います。

(画像は全てプレスリリースより引用しています)