昨日(5/21)に、次のような記事が出ていたので、早速登録してみました。
「AI」をタダで学べるオンライン講座、フィンランドの大学が公開。すでに2万人超が登録
オンライン講座のページは以下です。
少し中身を見た感想としては、「AIという概念」を、丁寧に説明しているのが良いな、と思いました。最近のニュースでは、少しでも「知的っぽい」処理をするものは、何でもAIと呼ばれ、有象無象の情報があふれている印象を受けます。そうした中、このオンライン講座では、何がAIで何がそうでないのか、どう定義づけたらいいか、という話からスタートします。
また、「知的(Intelligent)」とか「理解(Understanding)」と言った、人によって解釈の異なる言葉でAIを説明しようとするのは良くない、とハッキリ書いてありました。オンライン講座のこういう姿勢には、好感が持てると思いました。
最近は、「人工知能の入門講座」というものを、良く見かけます。しかし、「入門」という言葉も、人によって解釈の異なるところです。大学1、2年相当の数学が必要としながら「入門」をうたう講座も、少なくありません。個人的に、この講座は、相対的に、広い年齢層と職業の受講者を対象とするもので、engadgetやtechcrunch などのテック系メディアニュースを読み慣れている人が、無理なく読み進められる程度の「入門」かと思いました。
ひとつ、問題なのは、コンテンツが全部英語なのです。しかも、やや文学的な表現や単語もあり、必ずしも易しい英語ではありません。ただ、オンライン講座はブラウザベースなので、PC版のChromeブラウザで開けば、全文翻訳ができます。その和訳は、比較的、読みやすいものだと思いました。
内容が良いので、色々な言語への翻訳も進むと良いなと思います。
目次について
では、具体的に、どんなコンテンツがあるかを見ていきましょう。
第1章は、「AIとは何か」という、広い問いに答えるものです。
少し、思想的な内容も含まれていそうです。
次は、人工知能技術で、どのような問題をどうやって解くのかという解説でしょうか。
第3章は、ベイズの法則や、ナイーブベイズフィルタを使った基本的な分類などの話のようです。
第4章は、機械学習の基礎。機械学習のカテゴリや、分類問題、回帰問題についての解説がありそうです。
第5章は、いよいよニューラルネットの基礎。
最後に第6章。AI技術が、どのような未来をもたらすのか、どのように付き合っていくべきかという話がありそうです。
登録方法について
登録は簡単です。まず、トップページの「Sign up」から、メールアドレス、パスワード、自分の名前をフォームに入力します。
次に、ペース配分。目安として週5時間以上を充てられるという方は前者、マイペースという方は後者を選びます。
ヘルシンキ大の学生かどうか。ここを見ている皆さんは、ほぼ後者でしょう。
最後に、サイトアクセス等に関するデータを彼らの研究に使用してよいかどうか、お知らせを受け取るかどうかのチェックを選択して、完了です。どちらも外しておいても、問題ないでしょう。
学習コンテンツのサンプル
さて、肝心の学習コンテンツは、どんな感じでしょうか。少し見たところ、ひたすら、テキストベースみたいです。英語はずっと、こういうトーンです。
最後に、確認テストがあります。これにパスすると、そのセクションが完了となります。
いかがでしょうか?
個人的に、通勤途中に読むのに向いていると思いました。外出先での動画閲覧はパケットが勿体ないですし、吊革に捕まっている状態でのプログラミングも困難なので、本を読む感覚で進められるこの方式は、案外良いなと思いました。
また進捗したら、レポしたいと思います。
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