2018年5月24日から5月27日に開催されているNHK技研公開2018の見学に行ってきましたので、いくつかのトピックの紹介と感想を書きたいと思います。
NHK技研公開2018の概要、およびテーマの一覧については以下のページから確認できます。
- トップページ
https://www.nhk.or.jp/strl/open2018/ - 展示テーマ一覧
https://www.nhk.or.jp/strl/open2018/tenji/index.html
オブジェクトベース音響による次世代音声サービス
https://www.nhk.or.jp/strl/open2018/tenji/17.html
(テーマ紹介ページより引用)
オブジェクトベース音響 (NHK独自の呼称?)は、音の素材と同時に音響メタデータを放送して、受信機側で音響システムに合わせて音声信号を生成する方式です。
国際規格でもあるメタデータフォーマットに則りチャンネル数や音源の位置を動的に変更したり、効果音をつけられるなどキャッチーなデモとなっていました。
ホームとアウェイで聴こえる音が異なる (歌っている応援歌が違う)など、未来のスポーツ視聴の在り方として非常に楽しみだなと思いました。普通の家庭に5.1chは無い気もする、というツッコミはなしで。
ソードトレーサー
https://www.nhk.or.jp/strl/open2018/tenji/24.html
赤外反射光を画像解析することで、フェンシングの剣先をトラッキングするデモを展示していました。高速で動く剣先が色付きで可視化される映像は新鮮でしたがなぜフェンシングなのかという点はあまり触れられていませんでした。日本人的には剣道や空手 (ボクシングのパンチとかも) が馴染みがあって良いと考えますが、選手の左右が頻繁に入れ替わるなど、正確な追跡には課題も多いのかもしれません。
おまけ 「ニュースのヨミ子さん」
各研究紹介のページにはNHKが開発したバーチャルニュースキャスターのヨミ子さんが配置されており、音声合成技術を利用してニュースを読み上げてくれます。平日夜11:10- のニュースキャスターも勤めているとのことで、明日からチェックします。たまにミスがあるのは「新人だから」というキャラ設定もなかなか面白いですね。キャラ作りと音声合成/対話サービスについてはまた別の機会に述べたいと思います。
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